2016年03月11日

膝にたまった水は抜いても大丈夫!?

~変形性膝関節症とどうつき合うか~



ズキッとする、その膝の痛み



ひと口に膝の痛みと言っても、サッカーなどの激しいスポーツによるもの、長時間の立ち仕事をしたために生じるものと様々です。中年期以降にみられる膝の痛みで最も多いのは、膝の軟骨がすり減ってくる変形性膝関節症です。
朝起きて、ベッドから立ち上がるとき。階段を降りる時や靴を履こうとしゃがんだときなどにズキッとした痛みを感じます。膝が曲がる瞬間に体重がかかることで、膝関節に力が加わるためです。いすに座るなど、静かにしている時には痛くありません。

膝にたまった水は抜いても大丈夫!?




膝のトラブルを抱えやすいのは…



膝に痛みを抱えている人も膝の痛みを感じずに生活している人も、普段の生活では歩いたり階段を上ったりして膝を曲げ伸ばししています。この違いは何でしょうか?
膝の痛みを訴える人に共通してみられるのは、高齢であること、太っていること、O脚であるといった特徴があります。40歳以上の日本人では、男性の約40%、女性の約60%に見られるというデータがあります。片足で立つなど、普段の姿勢が原因となって膝へ負担がかかり痛みを伴うケースもあります。

膝にたまった水は抜いても大丈夫!?




古賀 良生 編集:変形性膝関節症-病態と保存療法.南江堂,2008


膝関節のなかではなにが起きている!?


膝の痛みを訴える人の多くは、膝関節の軟骨がすり減っていると考えられます。軟骨の変形が進んでくると、膝がまっすぐに伸びなくなってしまいます。
これは、加齢のために軟骨の水分や弾力性が徐々に失われた結果、起こる状態です。歩行時には体重の2~3倍の荷重がかかるため、日常生活で歩く習慣が少ない方は太ももの筋力低下を伴っていることも原因となります。
現在、70歳以上の方は子どもの頃から畳に座布団を敷いて正座をする習慣がありました。いまでは多くがテーブルに椅子という生活スタイルに変化しましたが、膝に負担がかかる状態が続くと炎症が起き、膝に水(関節液)が溜まるなどの症状がみられることもあります。
「膝に溜まった水を抜くと癖になる」という方もいますが、これは迷信です。炎症が治まれば膝に水も溜まらなくなります。



Posted by 訪問マッサージ フレアスしずおか at 17:51│Comments(0)
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